評価は目的と戦略に対して
マーケティングはまだ完全に学問化されているわけではありません。
極端な例をあげると、3×3=9に誰も異論を唱えないのに対し、マーケティングには確固たる常識化の過程とも言えます。
加えて、受け取り手は消費者の側にあります。
ですから、ある意味「となりのおばちゃん」でも自由に意見を述べる事が可能になります。
マーケティングのごく一部であるTVCMはその典型例でしょう。
「わたしなあ、あのCMはどうかと思うわ」とか、
「あのタレントを使うのはあかんやろ」だとか。
CMの評価とは、本来はそのCMが戦略に即しているかどうかで決まります。
CMに対する消費者の反応が、戦略通りかどうか、です。
もちろん、戦略は達成すべき目的のためにあります。
評価は目の前に起きてる事だけでは判断しづらいとも言えます。
83対7。
この試合の結果だけではラグビーワールドカップにおけるジャパンの評価はくだせません。
ジャパンの目標はワールドカップ二勝。
トンガカナダに勝つ、だからです。
そのための「戦略的捨て試合」である以上、二勝あげるかどうかの結果が必要です。
二勝あげられなかった時、一切の言い訳は許されないでしょう。
出場したジャパンの選手はベストを尽くしたか?
ベストの定義にはよりますが、コーチ陣の指導内でベストを尽くしたのかも。
タックルを外され続けた選手がいましたが、あれが彼のベストではないでしょうか?
セレクションに異を唱えるとしても、彼に低い評価を付けるべきではない気がします。
ソニー・ビルは凄い。。。
だけど、メラアムとノヌーが絶望的にジャパンの前に立ちはだかりました。
ディフェンスラインをゲインできない、ディフェンスの人数が減らない、スペースが空かない。
ギャップやスペースを衝くと言うより、予測する感じ。
一人一人のラグビーできる行動半径が違いました。
制空権と言えるかな?
私は98対5と予想しましたが、83対7のスコアをどう見るか。
被トライ数予測が一本違いました(キックがもっと入ると思ってました)。
その意味で、今のジャパンにサプライズが無かったのかも知れません。
ラグビーのジャパンの選手を見た事あります?
デカくてビックリしますよ。
それでいてシェイプされていてフィットネスがあります。
喧嘩も相当かと(笑)
ラグビーは無差別級しかありません。
ヘビー級のボクシング、立ち技系や総合系の格闘技、最近の柔道の無差別級等、国技の相撲すら、日本人が外国人とやり合うのは厳しいです。
格闘技の要素とボールゲームの要素。
それを前後半80分行う。
そこには運やウソは介入し難い現実があります。
ジャパンの選手は日本で試合をしていて、自分より大きくて早い選手とやり合う事はあまりありません。
ニュージーランド戦、驚きとショックがあったと思います。
八年後に日本で開かれるワールドカップに繋がりますように。
次はトンガ戦です。
身体の大きな身体能力のあるトンガ人と普通に喧嘩して勝てますか?
無理でしょう。
ゲーセンに逃げ込んで道具を使ってようやく命からがら逃げ出せるくらいかも。
ラグビーはグラウンドから逃げられません。
道具も使えません、
ただひたすらタックルをする。
タックルってどれくらい痛いと思われます?
自分よりデカくて早い人間が本気でふき飛ばしに来るのを肩で止めるんですよ。
だから、自分に負けず仲間を信じるしかないのです。
ニュージーランド戦で温存された選手達は、昨日のメンバーのために身体を張るべきなんでしょう。
頭から突っ込むべきかもしれません。
それでようやく五分五分の試合。
勝てて数点差。
次は来週水曜です。
よし、次はきっと勝つ日!
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